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工業用

ゼラチンは、古代エジプトのにかわ製造が起源といわれており、古来、家具や調度品などの接着に用いられてきました。

ゼラチンが、食品、医薬品以外の分野で、今なお有用に活用されている理由として、ユニークな物理化学性をもつ天然高分子であり、生分解性を有することが考えられます。



用途例

ビニル系ポリマー

ゼラチンの保護コロイド性を利用し、モノマーの重合に利用します。

融雪防止

ゼラチン溶液を発泡させて、雪の断熱材として利用することにより融雪を防ぎます。
この様に保存された雪は、天然の冷熱源として野菜の保存などに利用されます。

ゼラチンフィルム

ゼラチンを製膜し乾燥させることにより、ガスバリアー性の高い、生分解性の可食フィルムが得られます。

マイクロカプセル

ゼラチンを等電点以下のpHで溶解すると、カチオンの性質を示します。アラビアガムなどのポリアニオンとともに利用することでコアセルベーション法によるマイクロカプセルを作ることができます。

生コンクリートの乾燥抑制

生コンクリートにゼラチンを含有させると、ゼラチンゲルによる保水の効果でコンクリート表面のひび割れを防ぐことができます。

塗料改質

塗料の中に、微粉末のゼラチン含有させることにより擦り傷に強いマット調の塗膜ができます。

人工皮革

合成樹脂中にゼラチンの微粉末を含有させて成形し、熱水処理を行うことにより、多孔質の人工皮革が得られ、触感・風合い・吸放湿性の改良が可能となります。

エッチング

金属表面に重クロム酸を混ぜたゼラチン溶液を塗布しパターンマスクで覆い露光します。
光の当たった部分は架橋し不溶解となるため、湯洗浄で未露光部分を洗い流しエッチングを行います。
重クロム酸ゼラチンは非常に解像度が高く、ホログラムの記録材料としても利用されています。

食品模型

ドリンクや麺類のスープなど、液物の食品模型の素材としてゼラチンを使用します。
ゼラチンは架橋されているため、温度が上昇しても溶解しません。

製錬

銅、亜鉛、鉛など非鉄金属の電気製錬にゼラチンを利用します。
金属を含む電解液中に、電流を流すことにより電位に応じて金属が陰極に析出しますが、ゼラチンの添加により金属を平面的に成長させて得ることができます。

研磨剤の結合

サンドペーパーの研磨剤の結着や、バフ用研磨剤のバインダーとしてゼラチンが利用されています。

合板の接着

ゼラチンを接着剤に利用すると、環境の湿度変化に応じて接着面のゼラチンが吸放湿するため合板のソリを防止できます。



特性・機能

  • ゾル・ゲル変化
  • 保水性
  • 保護コロイド性
  • 反応性
  • 皮膜形成能
  • 接着性
  • 等イオン点
  • 熱水溶解性